設計概要
4人家族のための木造2階建てのコートハウスです。家族の活動の場が連続し光の採入れが工夫された住宅は、素材を正直に使った簡潔な表現とされました。
平屋の南棟では南側ハイサイドライトより太陽光を採入れ、中庭側の軒を下げて太陽光を中庭や北棟にも届ける工夫をしています。
北棟は2階建てとし、中庭や吹抜けを介して南棟とつながっています。光の採入れの工夫がそのまま外観に現れ、特徴的かつ質素な立面となっています。
内部空間は、木軸を現しとし、構造体がそのまま内部空間になった簡潔な作りとなっています。
柱・梁は、赤味の木目の細かい智頭杉とし、真壁の部分にセラミック系構造面材を素地で張り、素材がそのまま仕上となった簡素な表現としました。
床は、土間コンクリート、人研ぎ、智頭杉を使い、生活の様々な場面に適合するよう、それぞれ高さの違う三種類の床面を作りました。
土間躯体の下に深夜電力利用の低音床暖房を敷き詰め、コンクリートの熱容量を十分に活用しました。
智頭杉の床や家具は、浮き床・浮き家具として土間の広がりが感じられるようにし、赤味と白太を使い分けて表現しました。内部建具や家具はトドパネルと智頭杉とアクリルで作り、外部デッキや格子にも智頭杉を使用しました。
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