CH12 (previous page)コートハウス

中庭

~緑化された屋上より中庭を見る。~

 

右側(南側)の勾配屋根が浴室、左側(北側)の勾配屋根が居間です。中庭の周囲では軒が低くなっており、冬場でも太陽光線が中庭や居間に注ぎます。

CH12 中庭

緑化

平らな屋根全体が緑化され、菜園として活用されています。この下は、土間やキッチンとなっています。
このように水平面(屋上)は、断熱材と植栽により守られており、日射が最も大きい水平面(屋根面)からの熱負荷の影響を軽減しています。

CH12 緑化

模型写真

~中庭を中心に、ら旋状に空間のつながる平屋の住宅です。~

 


手前の平らな屋根を持つ細長い部分が土間、奥の大屋根の部分が居間、ぐるりと回って手前の小さな勾配屋根の部分が浴室です。

CH12 模型写真

土間

土間の奥にあるキッチンから、入口方向を見返しています。
キッチンのステンレスカウンター越しに、居間と中庭が見えています。

CH12 土間

畳コーナーより中庭を見る

居間の一部は一段高くなって畳が敷かれています。ここは夜は寝室として使われ、引戸にて仕切る事も可能です。

CH12 畳コーナーより中庭を見る

中庭周囲の明障子を開け閉めしてみる

障子を開け閉めすると部屋の雰囲気が変わります。
この障子は、冬場、昼間は開けて太陽光(熱エネルギー)を室内に採り入れ、夜は閉めると二重窓となり熱損失を小さくします。
また、雪見障子となっており、居間と中庭を生活のシーンに合わせて適度につなげたり閉じたりできます。

CH12 中庭周囲の明障子

 

CH12 中庭周囲の明障子

 

CH12 中庭周囲の明障子

中庭

中庭と居間の間は、ガラス戸も網戸も明障子も壁に引き込んで大きく開きます。
木製デッキの中庭は、居間と連続して広がっており、全体を居間のように使う事もできます。
左手の木製階段を上って、屋上菜園に行きます。この「緑」を通った涼風が、中庭から居間に入ってきます(植物より出る水蒸気が周囲の気化熱をうばい、夏場の風が涼しくなる効果があります)。

 

大開口両側の壁を見て下さい。一番内側(室内側)が明障子(2枚)、次に四寸角の柱があり、間の黒い部分が外壁(断熱材が入っています)、その外側にガラス戸と網戸(3枚)、そして一番外側(中庭側)が戸袋です。

CH12 中庭

居間より畳コーナーを見る

畳コーナーの一部は、将来、子供室として引戸で区切って使えるようになっています。
右側中庭からの太陽光はこの季節(3月頃)少し奥まで入りますが、「夏」は庇によって遮り、なるだけ熱エネルギーを内部に取込まない工夫としています。

CH12 居間より畳コーナーを見る

居間吹抜け

内部の壁や天井の大部分は、柱や梁が剥き出しとなっています。
CH12は外断熱されており壁の内部に断熱材が入っていないので、このように骨組みを見せる事ができます。
住宅を形作る力強い骨組みが、そのまま室内の空間を包み込んでいるわけです。ご家族の様々な活動がこの内側で展開し、大らかに包み込む力強い空間がその生活を守っています。
壁や天井の裏側が露出しているので、柱や梁の具合が良く分かり、メンテナンスもしやすいですし、壁内部や天井裏の隠れたところで結露が起きたりすることもありません。

CH12 居間吹抜け

吹抜け上部より居間を見下ろす

中庭を囲うように作られた居間の様子が分かります。廊下と呼べるものは無く、どこでも活動ができる(くつろいだりできる)ゆったりとした空間となっています。天井は、登り梁や母屋などの構造材や屋根の構造用合板で出来ており、力強く居間を包み込んでいます。

CH12 吹抜け上部より居間を見下ろす

吹抜け上部よりの連続写真

 

CH12 吹抜け上部よりの連続写真

 

CH12 吹抜け上部よりの連続写真

居間全景

左側(南側)の中庭から入った風は、右側(北側)上部のサイドライトより抜けます。
夏場の熱気を屋内に溜める事なく、適度な空気の流れが、屋内の快適さを向上させます。

CH12 居間全景

2階キャットウォーク

正面の扉から屋上菜園に出入りする事もできます。

CH12 2階キャットウォーク

 

CH12 2階キャットウォーク

キッチン

土間に作られた作り付けのキッチンです。こちらがわにコンロと作業台、壁側にシンクが配置されました。トップライトからの自然光が手元を明るくします。左奥のスリット窓を通して風が抜けます。

CH12 キッチン

浴室

浴室には、ハイサイドライトより南の光が差し込んでいます。
自然な換気により内部は乾燥しています。
正面の掃き出し窓の向こうは外部で、ここに洗濯物を干すことができ、また、ここから中庭に出る事もできます。

CH12 浴室

中庭よりの夕景

中庭から見た居間の様子です。

夕景

畳コーナーより、キッチン方向を見ています。

CH12 夕景

CH12

CH12は、平屋のコートハウス(中庭のある住宅)です。
平面の形は、ぐるぐると渦巻き状をしており、行き止まりになっていません。小さな面積ですが、のびのびとした空間と感じられます。
土間→居間→畳コーナーと、右回りに中庭に出てもここで行き止まりではありません。中庭より階段を菜園に上り、ぐるりと回って居間に戻ってくる、終わりの無い空間です。

CH12 断面図

断面図

冬は、南側からの光を、中庭を介して大開口より居間(左側)に採り入れます。右側の浴室にも南の光が入ります(黄色いラインは冬の太陽光線)。
夏は、大開口の上の小さな庇が、適度に太陽光を制御して採り入れます。ここから入った風は、居間上部のサイドライトより北側に自然に抜けます。

CH12 断面図

ある日のCH12

 

ある日のCH12

設計概要

 建築用途 専用住宅
 主体構造 木造軸組工法 平屋
 敷地面積 172.53m2
 建築面積  85.71m2
 延床面積  81.98m2
 2008年3月

 
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