CH4 (previous page)コートハウス

コート(中庭)と北棟

家の中心にある8畳の中庭には木製デッキが敷かれ、天気の良い日には居間の延長として利用されます。居間や廊下の窓は、全て引き違いのサッシュが設置され、どこからでも中庭に出入りできます。
北棟は2階建てになっており、1階が第二の居間、2階は個室となっています。写真の様に、南棟と北棟は、中庭を介して生活の場としてつながっています。左側の廊下の上はデッキになっており、2階から出ることができます。

CH4 コート(中庭)と北棟

居間(南棟)

南棟の居間は、南側からの光の取り入れのために南側の天井が高くなっています。

 

ハイサイドライトの下には、採光の邪魔をしない程度に一部2階が作られ、「離れ」として利用されています(ここへは廊下上の外部デッキを通って行きます)。
内部は、外周部の壁が白い塗装、内部間仕切がシナ合板で仕上げられ、木の柱や梁が露出しています。

CH4 居間(南棟)

南棟夜景

北棟から中庭を介して南棟を見ています。夜に明かりを灯していても、周囲の家の目は気になりません。逆に、自分の家の内部は南棟のロフトの部分まで見通せます。

 

夜なので分かりにくいですが、手前に向かって南棟の屋根が低くなっているので、こちら側の北棟にも太陽光が入りやすい”かたち”になっているのです。

CH4 南棟夜景

2階デッキより北棟個室を見る

2階デッキは、「離れ」に行く通路として使われます。また、サービスバルコニーとして、居間からは目に入らない日当たりのよい位置に洗濯物を干すことができます。

 

右側に三角形の陰になっている部分は南棟の屋根です(ガラス窓にも写っている)。この屋根の北側の軒が低く抑えられているので、北棟1階にも太陽光が十分に入るのです。

 

左側の木のすのこは、階段のトップライトに掛けられたルーバーでメンテナンスの際には取り外すことも可能です。

CH4 2階デッキより北棟個室を見る

1階廊下・階段

廊下の天井にジグザグの模様がありますが、これは模様ではありません。この部分が大きな水平の「梁」を形作って南北の棟をつなぎ、地震などの際に南北の建物がばらばらに動くこと無く一体となるよう工夫され、構造的な安定を獲得しているのです。

 

内部は、白い塗装とシナ合板と木の柱や梁で構成されていますが、階段の壁面のみは、階段の形が外からつながっているので、外部と同じざらざらのリシン仕上げとなっています。

CH4 1階廊下・階段

設計概要

東京都内の閑静な住宅地。周囲を家々に囲まれた小さな敷地に建つコートハウスです。

 

建て主の要望を踏まえ、プライバシーを保ちながらも、太陽光や通風、専用庭などの自然条件を享受できる構成を考えました。

 

南棟は、南側の天井の高い位置にあるハイサイドライトより、内部空間に東~南~西と巡る太陽光を取り入れながら、反対側の軒を下げて冬でも中庭や北棟に太陽光が入りやすい形にしました。

 

北棟は、2階建てで、1階が第2の居間、2階が個室となっています。

 

中庭を中心にした、家族のための空間が1階にあり、2階の個室とも中庭を介してつながっています。1階の南北に居間があるので、中庭を中心に家族の生活が広がります。

 

中庭に大きく開いた居室のプライバシーは周囲の家々からは守られています。

 

2階のデッキは、サービスデッキとして物干しなどに利用されます。このデッキを経て外から入る小さな部屋が南棟の上部にあり、内部空間に楽しい彩りを与えています。

CH4 配置図

 

CH4 西立面図

設計概要

 主要用途 : 専用住宅
 設計監理 : 荒木毅建築事務所
 構造・構法 : 木造軸組構造2階建て
 敷地面積 : 110.56m2
 建築面積 : 55.27m2(28坪)
 1階面積 : 55.27m2
 2階面積 : 33.74m2
 延床面積 : 89.02m2

CH4 断面図
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